【レビュー】Logicool MX Keys(KX800)を買いました

2021年1月23日ガジェット

【2022.04.20追記】

購入以来、ずっと使い続けています。
その感想をふまえて、この記事全体を見直す予定はあります。
ただそれより前に、この検索ワードで来られる方がすっっっごく多いので、一瞬で解決するよう、冒頭に追記しておきます。

MX KEYSのWindowsキーは、[⌥opt|スタート]と印字されたキーです。

…以下では引き続き、このキーボードの初回購入レビューを記述していますので、Windowsキー以外のレビューも気になる方は、ぜひご覧ください。

【2022.04.20 追記おわり】


コロナ禍、いかがお過ごしでしょうか。

…というご挨拶を書くとき、「いかにお過ごしでしょうか」と書き間違えましたが、
この情勢だと、お互いにいかに生き延びてるかが心配ですね。

私はこんなモノを買いました。

です。

いやいや、違います。
(この緩衝材シート、全部1枚で繋がっていました。Amazonの倉庫でどう保存してるんだろ。)

Logicoolのキーボード、MX KEYSです。

Amazonで\14,500です。
安いとは言えないですね。「高級キーボード」というと3万円とかそのぐらいなので、それに比べたら安いのかもしれませんが…
(この後出てくる先代キーボードは1000円前後だったはず)

本体スペック

本体サイズ131.63 x 430.2 x 20.55mm
本体重量810g
キー構造パンタグラフ
キーピッチ19mm
キーストローク1.8mm
レイアウト113キー日本語レイアウト
接続方式無線(専用USB※・Bluetooth Low Energy両対応)
最大稼働時間バックライトOFFの場合は公称5ヶ月
バックライトONの場合は公称10日
充電時間4時間
充電方法USB Type-C

※Logicoolの独自規格Unifyingでの通信。
 受信機は他のLogicool無線マウス・キーボードと併用可。

レビュー

基本部分

外見

キーボード本体と、Unifyingレシーバーと、箱。

思ってたより薄いです。

先代キーボード、エレコムの「TK-FCM062BK」と並べてみました。
あまりに汚すぎるので小さい画像で失礼します。

先代キーボードは一般的なフルサイズキーボードでした。
それと比べても大きさは大差ありません。

クリックで大きくなります

キーボード全体はこんな感じ。
一般的なキーボードと比べて、思う所は↓。

  • 数字キーファンクションキー(F1~F12)の間にスペースがない
  • ファンクションキー間にスペースがない(F1~F4、F5~F8、F9~F12で区切られているキーボードは多い)
  • EscキーWindowsキー印字は⌥/スタート)、Altキー(印字は⌘/Alt)がでかい
  • スペースキー左右の無変換変換カタカナひらがなキーもでかい
  • Ctrlがめっちゃちっちゃい
  • Break/Pauseキーが無い
    (しかし無くて困る場面ってほぼゼロでは?)
  • PrintScreenが無くて一瞬戸惑う
    (テンキーの/の上にあるカメラマークがPrintScreen、後述のソフトで変更可能)
  • アプリケーションキー(押すと右クリックメニューが出てくるキー)が無くて一瞬戸惑う
    (テンキーの*の上にあるキーがアプリケーションキー、後述のソフトで変更可能)
  • Fnキー(ノートPCによくある、キーボード固有機能を使うためのキー)が無くて一瞬戸惑う
    (WindowsのノートPCならだいたい左下にあるのに、このキーボードでは右下にある)
    (MacBookでは右下なので妥当だったりする)

左Ctrlがめっちゃちっちゃい以外は概ね誤差です。
ただ左Ctrlは直感でキーボード一番左下を押すので、今まで押せてなくて困ったことはありません。
反面、ファンクションキーが数字キーと隣接しているため、直感でF9やF10を探すと相当な確率で誤爆します。これは慣れがいりそう。

よいところ
  • 一番左下のキーがFnではない
    (ThinkPadを筆頭に、一番左下がFnで騙されるケースが多いがこれは違う)
  • BackSpaceやEnter、Shift、スペースといった非常によく使うキーの大きさが常識的なサイズ
    (Enterが縦幅1マスしかないとんがったキーボードもあるよね)
  • Escが大きい
    (実は意外とよく使うEscキー。入力変換のキャンセルとか、ウィンドウを閉じるとか)
よくないところ
  • ファンクションキーと数字キーが隣接している
    (このキーボードで起きる事故はだいたいファンクションキー押し損ね)
  • 左下Ctrlが異様に小さい
    (幸い今の所事故は起きていないが、使い方によっては要注意)

キーの印字内容

非常に独特なプリントがされています。

WindowsでもMacでも使えるというのがウリのためです。

このあたりとか、ごちゃごちゃしててさっぱり分かりませんね。
ブラインドタッチができない人には厳しいかもしれません。

ちなみにキーボード全体を通して、丸で囲まれている文字はMac(のUS配列)、囲まれていない文字はWindows(とMacのJIS配列)です。
円マーク¥の下にあるキーは、

  • Windows
    • 全角でそのまま打てば 「
    • 半角・全角でShiftと同時押しなら {
    • 半角でそのまま打てば [
    • ひらがな入力なら ゜(半濁点)
  • Mac(US配列)
    • そのまま打てば ]
    • Shiftと同時押しなら }

ということになりますね。
だから記号が6個乱舞してるんですね。わけわからないですね。

よいところ
  • Macを日本語配列で使っていても英語配列で使っていても困らない
    (@はどこだっけ問題が1台で解消する)
よくないところ
  • ごちゃごちゃしすぎてスタイリッシュさは無い
  • 冒頭に追記したように、Windowsキーが「スタート」と表現されている
    (ほぼほぼすべてのWindowsPCではWindowsのロゴのはずなのに…
    初心者がこのキーボードを使うとWindowsキーを見つけられないかも)

キーの凹み

上の写真をよく見てみると、キーの中央部が凹んでいます。
これのおかげで指がキーにかかりやすく、ミスタイプ率が下がります。

またフチの部分を押しても、何かひっかかるような感じはなく普通に押し込めます。

キーの凹みは、以下のキー以外に施されています。

  • 最上段のヨコ一列(Escキー・F1~12キーのある段)
  • 半角/全角/漢字(Macなら`~)キー
  • 最下段、Ctrlキー・スペースキーのある段
    (十字キー・テンキーは凹んでいる)
よいところ
  • キーの凹み加工のおかげで押しやすい
  • キーのフチを叩いてもグラついたり引っかかったりせず押せる

テンキー

正直、可もなく不可もなくという感じです。
まあ、今まで不可と言いたくなるテンキーに出会ったことはないのですが…

ちなみに、私はテンキーをよく使うタイプです。
プログラマはテンキー使わないっていうけど、とっさにEnterだけ押したいときはテンキーのEnter押しません??
あと、AWSのIDみたいな数字の羅列を打つ機会も若干あるじゃないですか??

ということで個人的にはテンキーはついていてよかったです。

インジケータ類

このキーボードには以下のインジケータがついています。

  • 電源ランプ(本体一番右上の細長いLED)
    普段は消灯しています。電池が危ない時や充電中、電源ON・スリープから復帰した直後にしばらく点灯します。
  • 端末切り替えランプ(端末切り替えキーそれぞれの左上にランプがついている)
    こちらも普段は消灯しています。
  • CapsLock(CapsLockキー左上にランプがついている)
よいところ
  • 電源ランプが普段は消灯していて省エネ感がある
    (たぶん常時点灯しても大したことはないと思う)
よくないところ
  • NumLock、ScrollLockのランプが無い
    (個人的にかなり痛い。特にNumLockが無いので、数字を打つ際は画面がスクロールする危険を覚悟しないといけないハラハラ感がある)
    (後述のソフトをインストールしていれば、モード切り替え時に画面にオンオフ状態が一瞬表示される)

電源と充電

電源スイッチと充電端子はここにあります。

電源スイッチは見ての通り、物理スイッチです。カチカチします。
緑の面が見えているので今はONです。これをOFFにすると赤い面が見えます。

充電はUSB Type-C端子に、何か充電ケーブルを挿すだけです。
Type-Aオス・Type-Cオスの充電専用ケーブルが付属しているので、これをPCにつないでもOKです。

ちなみに充電専用のようで、これをつないだからといってパソコンと有線接続されるわけではないようです。
あくまでパソコンとのコネクションは無線です。

よいところ
  • 電源スイッチが物理的に左右にカチカチするスイッチである
    (静電容量だかなんだか触ったような触ってないようなで切り替わるスイッチは、ONになっているかOFFになっているかが分かりにくい
    その点これなら目視せずとも指でなんとなく触るだけで状態がわかる)

特有機能

3デバイス切り替え

右上のほうにあるキーで、接続デバイスを切り替えられます。

最大3台で、Win、Mac、Android、iOS、Linuxに対応しているそうです。

私はNo.1を会社のテレワークPC、No.2を普段遣いPCに割り当てています。
No.3は空きです。ノートパソコンに振るか、Androidに振るか…

ちなみに、接続中のPCとの接続が切れた場合、自動では他のPCに切り替わることはありません。待機状態になります。
(例:No.1のキーボードとして使っているとき、No.1をシャットダウンすると、デバイスNo.1のインジケータが点滅するのみ。No.2への切り替えは手動。)

勝手に繋がれてしまって思わぬタイピングをしてしまうことが無い、という考えでいけば問題ないかもしれません。

なお、専用レシーバ(Unifying)で接続しているPCはBIOS画面の操作も可能です。
Bluetoothで接続している端末はBIOSの操作はできません。まあ普通ですけどね。

よいところ
  • 1台のキーボードで3台のPC・スマホが使える
  • しかもOSを混在できる

Fnキー(メディアキー)機能

後述の設定ソフトで編集可能ですが、プリセットは以下の通りです。

  • モニター輝度上げ・下げ
  • タスクビュー表示(MacならMission Control画面)
  • アクションセンター表示(MacならLaunchpad画面)
  • デスクトップ表示・非表示切り替え
  • キーボードのバックライト輝度上げ・下げ
  • メディア操作(巻き戻し・再生一時停止・早送り)
  • 音量操作(ミュート・音量上げ下げ)
  • 電卓起動
  • PrintScreen
  • アプリケーションメニュー
  • PCロック

モニター輝度から音量操作(音量UP以外)までは、F1~F12と同居しています。
F1~F12を操作したい場合は、キーボード右下のFnと同時押しします。

Fnと同時押ししたときの操作を逆にしたい、いわゆるファンクションロック機能はあります。
Fn+Escでファンクションロックを切り替えします。

バックライト

光ります。このキーボード。

ただそのへんのゲーミングキーボードとかいうカッコつけたものとは違って、光るカラーは白色限定です。

キーボードのどこかに接近センサーがついているらしく、手を近づけたときに光り、しばらく手を離していると消えます。

暗い部屋でタイピングするときも便利なんですが、暗い部屋でタイピングする=暗い部屋で画面を見ているということなので、目が痛くなりません?自分だけ??

メディアキーの操作、または後述のソフトでオフにすることも可能です。
ちなみに私はオフにしています。

設定ソフト「Logicool Options」

箱に書いてあるセットアップURLの指示に従っていると、インストールすることになるソフトです。

以下のことができます。

  • ファンクションロックの切り替え
    (上スクショの「標準のファンクションキーとしてF1~F12を使用」がそれ)
  • メディアキーの機能変更
    (上スクショでキーが白く光っているところが全部変更可能、それぞれオフにもできる)
    アクティブなソフトによって割当を変えることもできるらしい)
  • キーボードのバッテリー残量確認
上の画面の「増加」を押すとこれが出てくる。たぶん、Moreの誤(怪)訳。
  • キーボードを常にWindowsレイアウトに保持する
    (たぶんMacでもJIS配列で使えるということなんじゃないかな?知らないけど)
  • バックライトの有効化/無効化
    (このチェックボックス一発でバックライトをオフにできる)
  • バッテリー節電モードを自動的に有効化
    (バッテリー残量10%を切るとバックライトが点かなくなる機能らしい)
  • 通知設定
    (Logicool OptionsがインストールされたPCで通知条件を満たすと、ディスプレイ下部に通知が表示される)
  • キー無効設定
    (忌々しいNumLock・Insertを無効にできる
     なお自分はテンキーを日常使いし、Insertも稀に使うのでオフにはしていない)
よいところ
  • Fn機能(メディアキー)を色々差し替えできる、不要ならオフにできる
  • 絶対使わないキーを公式ソフトウェアで無効にできる
よくないところ
  • これを開かないとキーボードのバッテリー残量が分からない
    (少なくともUnifyingで接続しているPCからは、このソフトを立ち上げないと確認できない)
  • メディアキーを差し替えるとキートップのアイコンと不一致になり分かりにくい
    (キートップ差し替え可能ならよかったけど、それはそれでカオスそう)

Flow

Logicoolのちょっとお高めモデルでのウリのようです。

対応マウスのカーソルを画面外に持っていくと、その先にある別PCに自動で接続され、あたかも同一パソコンかのようにデータをやり取りできる機能だそうです。
ハイテクすぎでは?

なお、私は対応マウスを持っておらず、また、業務用PCとデータやり取りするのはちょっと…というアレで使っていません。

打鍵感・打鍵音

打鍵感は、すごくよいです。

下手なノートパソコンよりしっかり打ち込めます。さすが1万4千円。

ミスタイプも減った気がする…ということで、参考動画をどうぞ。

↓旧キーボード

旧キーボード

↓MX KEYS

MX Keys

リザルトを比較してみると、なんと旧キーボードのほうが高スコア

ただミスタイプ数はMX Keysのほうが少ないですね。
たぶんMX Keysで慣れればもっとスコアは伸びるはず…

↑伸びた後のスコア

それと静音性は桁違いですね。
まあメンブレンからパンタグラフに乗り換えたので当然ですが、
パンタグラフキーボードの中でも静音性は高い部類じゃないでしょうか。
耳障りな高音はほとんど聞こえません。

まとめ

MX Keysを使いはじめて数日経ちます。

NumLock状態が分からないこと以外は快適に使えています。

もうしばらく使ってみて、何か使用感に変化があれば改めて記事を書いてみようと思います。