Fediverseへ飛び込んだ話

テクノロジーFediverse

誤:飛び込んだ

正:とっくに住んでる

注:くそ長いポエム記事です

Mastodonはじめてました

ご報告が遅れましたが、Mastodon、はじめてました。

しかもどこかのインスタンスに参加するわけでもなく、

(いや、参加もしてますが)

自分でVPSを借りてサーバーを立ててました。
いわゆる「おひとりさまインスタンス」というやつです。

…今年の2月に。半年以上前やないか~~い。

こちらです。

サーバーアイコンも用意できず(センス皆無なので)、サーバー名すら用意できず(センス皆無なので)。
便宜上、サーバー名はPoketedonということにしています。
もっぱら言及するときは、「我がトドン」ないしは「弊トドン」、「メインマストドン」などと申し上げています。
特定しにくいなオイ。

いかんせん独自サーバーはコスト面が読みにくく怖いところがあるので、
最初のうちはあくまでテストランでした。

ところがまあ、コスト面はわりと目をつぶれる額であることが判明。
…気になる人もいると思うので………
具体的には、2月~6月は月平均で1,178円でした。
ブログ維持等で昔からかかっているコストが月当たり1,000円ぐらいというところから考えると、まあそんなもんかなという感じでした。
(月1万円いく、とかいう話ならさすがに撤退しようという考えでした)

リレーサーバーに入ったり色々しているとちょっとずつ快適性が失われてきたので、最小構成サーバーから背伸びしたサーバーに引っ越したりして、今の単体ランニングはもうちょっと増えています。1.5倍ぐらいに。
とはいえ、まあそんなぐらいです。

……どこぞのPremium(旧Blue)とトントンの値段で自分の世界が持てる、ってすごくないですか?
もちろんそれ相応のトラブルシューティング力は必要になるんですが…。

Fediverseってなんだろう

ちょこちょこ出ている「Fediverse」という言葉についても紹介しましょう。

“Federation(連合)"と"Universe(世界)"のカバン語なんだそうです。世界共通語です。
フェディバースと読みます。

ちなみにメタバースも、"Meta"(超越)とUniverseのカバン語です。
メタバースは現実世界を超越した世界が広がるという語意ですね。

一方フェディバースは、あちこちが「連合」した世界が広がっているという意味。
連合とは、電車みたいな言い方をすれば「相互乗り入れ」です。
相互乗り入れすることで、電車に乗って行ける場所がグンと広がるわけです。

我がトドンは自分以外は誰もアカウントを作れません。
(自分はいくつかアカウント作ってますが…
何垢持とうが怒られない、自分だけの世界の特権です)
その代わり「連合」という仕組みで、他のMastodonサーバーやMisskeyサーバーなどからでも、X(旧Twitter)でいう「フォロー」ができます。

これはMastodonやMisskeyはどちらも"ActivityPub"という標準プロトコルに則っているためで、あたかも同じサーバーを使っているかのようにデータをやり取りできるからです。

こういうふうに、いろんなサーバーが相互乗り入れしましょうよという概念がFediverseです。

対してTwitter(現X)はそうではなく、あくまでXからはXのアカウントしかフォローできません。
Xの独自規格だからです。

別にそれが悪いわけではなく、たとえばLINEやDiscordだって、それら同士しかつながれません。DiscordからLINE通話はできません。
LINEやDiscordの独自規格だからです。

その反対に共通規格になっているものは、たとえばHTTPによるWebサイト(このブログはWindowsでもiPhoneでも、ChromeでもSafariでも見れますね)とか。
メール(Outlookで書いたメールをiPhone標準メールで受信して、それをGmailに転送できますね)とか。
Webサイトやメールと並ぶ存在がActivityPubで、こういう世界がFediverseの目指す世界のようです。

(ものすごく蛇足ですが…WordPressもActivityPubに対応させられます。
ということで、ぽけ手帳は対応してみました。@gorou-12@www.pokete.comで見れるはずです。)

鳥かごの外の世界

まあ、そうはいっても、同じサーバー内でしかできないことは色々あります。
相互乗り入れしてるとはいえ、別のソフトではできないこともあります。

メールでいえば、iPhoneのメーラーでつけたラベルなどは多くの場合Windows標準メールで見た場合に見れません。
それどころか、メールサーバーによっては、iPhoneでメールを受信したら、ほかのデバイスでは同じメールはもう受信できなかったりします。(※POP3のこと)

ActivityPubにも似たようなことがあり…
Misskeyのリアクションが一番わかりやすい例でしょうか。
Mastodonで投稿したものに与謝野晶子のリアクションをつけても、Mastodon側では見れません。★に置き換わります。
反対に与謝野晶子で投稿したものにMastodonで★をつけても、Misskey側では♡に置き換わります。

ほかにも、Fediverseは相互乗り入れが醍醐味だとはいえ…あくまでそれは機能のひとつとしか捉えられてない傾向があります。
自分のサーバーの中でしか会話をしない、つながりをもたない人は非常に多くいます。
むしろサーバーを超えて繋がろうとする人は、一人でサーバーを立てるような物好きがほとんどかも。

まあ自分が"サブアカウント"として持っているインスタンス、Misskeyの「いかすきー」とMastodonの「イカトドン」も、所謂エアリプを多用して鯖内の人と会話をしているので、人のことを言えないのですが。

Twitter(現X)出身者たるもの、外の世界と繋がれると言われても、「はぁそうですか」以外の何物でもないんですよね。

私は色々あって、「いかすきー」においてはモデレーターを拝命していますが、
モデレーションにあたって気にかけているのは、その観点です。
いかすきーはMisskeyサーバーであって、X(旧Twitter)にあらずなのですが、
とはいえほとんどの人はX(旧Twitter)から追いやられた者。
SNS管理側の人間は杓子定規に取り組むのではなく、Twitter(現X)と比べて使いにくいところがあれば補足するなど、時勢に応じた柔軟な対応が必要と思っています。

公と公共は違うということ

国語学者ではないので厳密なことは分かりませんが、私は「公は公共ではない」と思っています。

Twitterは社会でした。皆が共同で使い、ここに行けばすべてがある。
…我々はそう捉えていました。

しかしTwitterで形成された"社会"はSocietyであって、Publicではなかった。
公の場ではあったものの、公共のものではなかった。

一企業が作った庭だった。

この1年で世界中の人々が痛感した事実だと思います。

すなわち、本当に公共のものは公共のものが作るまで存在しえません。
LINEだって、Discordだって、営利企業による事業です。
何が起こるか分かりません。

Twitterができる前は、掲示板やブログが栄えました。
それまでは受け取ってばかりだった一般市民も、自ら情報発信できる時代になったのが2000年代。Web2.0とも言われる時代でした。
Twitterも当初は「ミニブログ」と紹介されていたこともあります。

自ら情報発信する場はTwitterでなければいけないのか。
今自分がやっているように、ブログでもいいのではないか。
ブログの長文は億劫……であれば、Twitterみたいな"ミニブログ"サイトでいいのではないか。

公に発信する場は、一企業に独占される必要はない。

…つまり…

……何が言いたいんだっけ……????

おわり。